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腐女子blog. 毎日モエモエ
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初SS投稿…



初田夏です。

火が着いてから勢いで書き出したはいいが、少々放置していたら秋と言うよりも冬っぽくなってしまったよ。



まあ初々しいほのぼのラブっす。

ほぼ田沼語りー



追記よりどぞー





「おーい夏目…」



秋風に煽られて色素の薄い髪の毛がサラサラ揺れる。



「よく寝るなぁ、窓開けっ放しだと風邪ひくぞ」



夕空にキラキラ反射している髪に指を通し、頭を撫でると少し身じろいだ。



「んぅ……」

「本当、まるで眠り姫だな」

男子にそんなキャッチコピーを付ければ誰もが嫌がるだろうが、夏目の中性的で凛とした顔立ちにはピッタリだった。













『秋夕暮れ、眠り姫と僕』













昼間に来た時も案の定夏目は眠っていて、いつも通りに西村がやって来て



「起こしてきてやろうか?眠り姫」



と夏目を指して言った。



眠り姫?と聞き返せば、



「ああ!最近女子達が夏目に付けたあだ名だ」

「へ、へぇ」

「最初こそ居眠り王子なんて呼ばれてたけどなー今や女子人気が上がって来たもんだから、可愛いとか綺麗だとかファンも増えてるんだぜ?あいつ顔が中性的だからな、まあ俺は男にしか見えないけど、陰で女子達が寝顔見て眠り姫みたいだなんて盛り上がっててね」

「はぁ」

「あいつ無愛想だったけど近頃凄く笑うようになったからな、もしかしたらコレなんじゃないかと」

西村は小指を立てて、はてなが飛ぶ俺に恋人だよ恋人!と言った。



「恋人が出来て丸くなったんじゃないかとかもっぱらの噂だ」

「そ、そうか」

それって…



キーンコーン、

カーンコーン

予鈴が鳴る。



「おっと喋ってるうちに時間だな、また次の時間に来てくれよ」

「いや、いいよ。夏目に伝えといてくれ。今日放課後ちょっと先生に呼び出されたから、約束してたけど先帰ってくれって」

「ああ、分かった!じゃあゲーセンでも誘ってみるかな」

それじゃあ、と言って手を振り教室に向かう廊下で少し頬が緩んだ。



まあ皆は夏目の恋人がまさか男でしかも俺なんて思っちゃいないだろうけど…



面と向かって言えるような関係じゃないからなんだか褒められたようで嬉しい。



もともと夏目はいい奴だけど自分の感情表現が苦手だし、綺麗なのに無愛想だから近寄りがたいイメージあるもんな。





俺が友達とまた違った立場で夏目を支えてやれてるのだろうか…





そうだと…嬉しいな……。







「…ん…田沼」

「あっ起こしちゃったか?」

「いや、いいんだ。寝ちゃってたんだな俺…」

「ああ、先帰っても良かったのに待っててくれてありがとう」

頭をまた一撫でしてそっと手を離すと、行かないでと言うように夏目の手が伸びて俺の手を捕まえる。



「どうした?」

「…田沼と帰るの久しぶりだったから楽しみだったんだ。もっといっぱい一緒にいたいんだけど…」

「うん、俺も夏目と一緒にいたいよ」

「あまり迷惑かけたくなくて」

「そんなこと…」

ぎゅっといつの間にか夏目の両手に包まれた俺の右手。



そんなことないよ。と言いたかったけど自分の非力さを考えると、返って夏目の足手まといになるだけで。



「夏目」

「?」

「俺は家族じゃないし友達じゃない。塔子さんや西村達と違う立場でもっと夏目の我が儘を聞きたいんだ。」

「田沼…」

「俺は近い境遇で夏目のことを理解出来る。そりゃ探せば似たような境遇の人はいるかもしれないけど、今夏目に一番近いのは俺だ。」

なんだかこれじゃあ俺が我が儘言ってるみたいだ…



「たっ田沼っ…」

夏目の顔が朱く染まる。

それは窓から射す夕焼けの色なのかは分からないけど、いつも凛として綺麗なイメージの夏目がとても可愛く見えた。



「キ、キス…しようっ…」

「えっ」

まさかの言葉に動揺が隠せない。



そりゃあ、俺達だって一応恋人同士だからキスくらいしたことあるけど、改めてこう言われると…

しかも夏目から…



「違う、な…キス…して?」

ボンッと音がなりそうなくらい急に顔が熱くなった。

俺、かっこわる…



「だって、我が儘言ってもいいんだ、ろ…?」

「う、うん」

か、可愛い!!



まるで初めての様に生唾を飲み込んで、向かい合う。



「田沼…ありがとう」

キスをする前にそう言われた。



唇を離しても目が合ったままで。



夏目の薄茶の瞳がキラキラ揺れて。



長い睫毛を震わせて見つめるから、とても頼られているようで嬉しい。



また、顔が近付いて今度は夏目からのキス。







誰かに見られるかも知れない。



ドア閉めておけば良かった。



あと、カーテンも。

夏目は何も言わないけど、物好きな妖がのぞき見しているかも知れない。



でもそんなのどうでもいいんだ。



ぎゅっと繋がれた手と合わさる唇。



夏目が俺に言ってくれた我が儘だ。



俺しか叶えられないんだ。



そうやって少しずつでも夏目を支えられたら嬉しい。



ずっと側で支えてやれたら嬉しいな。





















(たっ田沼カッコイイ…あんな台詞言われて俺心臓が持たない)

(…いざという時は夏目の方が何かと男前だよな…)





















な、なんだか田沼がめでたいやつになってしまった…

田夏は二人で向かい合って照れ照れしてるのが好き。
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